理事長挨拶

　上越地域医療センター病院は、旧国立高田病院の建物及び機能を引き継ぎ、平成12年3月に開設して以来、時代のニーズに的確に対応する病院として、回復期や慢性期医療のほか、終末期にある患者の緩和ケア医療の提供を始め、訪問看護事業や訪問リハビリテーション事業等、在宅医療の充実にも積極的に取り組むなど、上越地域の地域医療を提供する上で重要な役割を果たしてきました。

　当機構は、センター病院の管理、運営を上越医師会から引き継ぐため、地域医療及び保健福祉に関する事業を通じて、市民の健康と福祉の向上に寄与することを目的として、上越市が主体となって平成30年1月22日に設立しました。
　平成30年4月1日からは、これまでセンター病院で勤務してきた経験豊かな医師、看護師等すべての職員を機構の職員として迎え入れ、上越地域医療センター病院の指定管理者として、新たな気持ちで病院運営を開始いたしました。
　さらに、新たに地域包括支援センター事業を上越市から受託し、これまで培ってきた介護分野のノウハウとセンター病院が提供する医療の連携を図り、センター病院ならではの質の高いサービスの提供に努め、センター病院を中心にした医療・介護・福祉の連携による地域包括ケアシステムの構築に寄与していきたいと考えております。

　また、センター病院につきましては、現在、改築に向けた検討が進められているところであり、当機構といたしましても、市との協力体制の下、市民の皆様が利用しやすく、病院職員が働きやすい、よりよい病院づくりを目指してまいります。
　今後も職員一同、日々研鑽し、地域に寄り添いながら公立病院としての責務を果たしてまいりますので、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和５年７月１日

一般財団法人上越市地域医療機構　理事長　矢澤　正知

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