上越地域医療センター病院
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ひまわり(院内新聞)

第46号 平成19年3月30日発行


経鼻内視鏡について

内科部長 野尻 義文

「胃内視鏡検査(胃カメラ)」というとどんなイメージがあるでしょうか?
従来の口から入れる胃内視鏡(以下「経口法」)を受けたことがある人であれば、内視鏡を入れる時や検査中の「ゲェー」となる反射(咽頭反射)や、息がしにくい感じを経験された人が多いのではないでしょうか。
こういった症状の原因は、口の中を通る内視鏡が舌を圧迫することによって反射が発生しやすくなることと、内視鏡自体の太さにあります。
これらの不快な症状を軽減し、できるだけ快適に検査を受けられるように開発されたのが経鼻内視鏡(以下「経鼻法」)です。
経鼻法では内視鏡が舌にほとんど触れないような経路(図1)をたどって食道・胃に達するため咽頭反射がほとんどなく、内視鏡自体も経口のものに比べて格段に細く(図2)、また軟らかいので、経口法の際に経験されたような苦痛がほとんどありません。

  (図1)

  (図2)

これまで胃内視鏡検査を受ける際には、最初から最後まで苦痛が継続し、検査医との会話ができないことはもちろんのこと、説明を聞く余裕もないため、「とにかく早く終わってほしい」という気持ちで受けていた方が大部分ではないでしょうか。
経鼻法では検査をしながら医師・スタッフとの会話ができますし、モニターに映し出される実際の胃の中の映像を見ながらの説明も落ち着いて聞くことができます(もちろん質問もできます)。
  検査後についても、胃腸の動きを抑える薬や眠くなる麻酔などの注射を使用しないため、すぐに日常生活や仕事に戻ることができ、時間を無駄にすることがありません。経口法ではのどに強い麻酔がかかっているために、2〜3時間くらいは飲食ができなかったのですが、経鼻法では検査直後から飲食ができることが多いようです。
ただし、経鼻法の場合は内視鏡が細いため、ポリープや腫瘍を内視鏡を使って切り取ったり、止血したりなどの高度の処置ができません。また、麻酔の仕方や鼻の構造によっては鼻の痛みや出血(鼻血)が起こることもあります。
しかし、これらの欠点はこれまでの経口法で経験された苦痛とは比較にならないほど些細なもので、一度経鼻法を経験されれば、いかに画期的な方法であるかが実感できると思います。
これまで胃内視鏡検査をしてもう二度としたくないと思われた人、胃の検査をしたいが、検査が大変そうと思われている人については特にお勧めの検査です。


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